吃音を取材・報道する調べるマスメディア、番組制作会社、研究者、表現者、映画監督などの方々へ

吃音の取材 ガイドライン 新聞 記者 報道
吃音ガイドライン3

1.吃音を報道する場合の方法 吃音の呼び方、表記の仕方について

マスコミ、報道、メディア、テレビ放送、ラジオ放送、新聞記者、編集者、番組制作会社などのみなさま。

 

吃音(きつおん)の表現の仕方をどうしたらいいか。

「どもり」という表現は差別用語の自主規制とされているようです。

しかし吃音(きつおん)という表現だけでは。それがどういった症状なのか。わかりません。

特に日本国内では吃音よりも「どもり」のほうが理解しやすい年齢層の方々もいます。

 

例えば下記のような説明が考えられます。

最初に説明。または欄外や注意書きとして説明するぶんには「どもり・どもる」を使うことは全く問題がないと思います。(また重要なこととして、吃音は日本国内において2005年より発達障害者支援法に定義されており、学校や会社、職場で困っている日常生活で困っている場面がある場合。吃音が軽度でも精神障害者保健福祉手帳を取得できる可能性があります。当事者によっては吃音と自閉症スペクトラム、吃音とADHD、吃音とLDなどのその他の発達障害と複数重なって併存する場合もある。という説明も毎回行ってほしいところです

 

 

1.吃音(きつおん)とは、言葉を発するときにどもってしまうこと。

過去には「どもり」とも呼ばれたいた。

 

2.吃音(きつおん)とは言葉が上手く発することができずどもる状態。

 

――2013年にアメリカ精神医学会の『DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引』

が新しく吃音の呼称をつけたものに従う。神経発達障害群・神経発達症群の

小児期発症流暢症/小児期発症流暢障害(吃音)を参考する。

今後、吃音は吃音よりも 流暢性の症状、流暢性の障害という表現もアリではないかといえます。2018年現在、WHOの国際疾病分類ICD11においても、吃音は神経発達症という一般に認知されている自閉症スペクトラム、ADHD、学習障害、トゥレット症候群と同じ場所に分類されました。

3.吃音(きつおん)とは言葉を滑らかに流暢に話すことができない状態。

流暢性の症状、流暢性の障害と言われる。

 

 

 

2018年1月21日にNHKのEテレ、バリアフリーバラエティ「バリバラ」の放送では

最初の導入部分において。吃音をこのように表現しました。

 

吃音について

ーーNHKバリバラの報道方法ーー

吃音(どもり)  ← 筆者注 (きつ と吃の文字上部にルビをふる)

言葉を発しようとする時 声が出なかったり 同じ音が続いたりする。比較的男性にみられる。

ーーNHKバリバラの報道方法ーー

 

というようにNHKでは報道しました。

 

 

 

 

場面緘黙についてはこのように報道しました。

ーーNHKバリバラの報道方法ーー

場面緘黙 ← 筆者注(かんもく と緘黙の文字上部にルビをふる)

 

家族などとは自然に会話できるが、学校や会社など特定の状況になると

会話や行動が抑制される。比較的女性に多くみられる。

 

ーーNHKバリバラの報道方法ーー

 

 

2.吃音を取材する際に気をつけること 取材ガイドライン

吃音がテレビやラジオ、雑誌、書籍で取り上げられることが増えてきました。ドラマや映画でも吃音を扱う事例もあります。

 

取材をする新聞社、テレビ局などは独自の「報道倫理やガイドライン」を定めているところがあります。基本的にそれに従うことが正しいことです。

 

さて、吃音取材をある程度行っていると、吃音者にはとても多様な考え方、派閥抗争があると気づくはずです。

 

吃音以外の障害や難病や社会的障壁のある人を取材する際も同様ですが、特に吃音は事前に情報収集をしておくことが大切です。

 

Googleやヤフー、MSNなど検索エンジンで「吃音」を検索すると、いろいろな吃音当事者団体や親の会、若者の会が検索結果に表示されると思います。

 

一見すると、ホームページを見ただけでは、どの吃音当事者団体や親の会が「どのような派閥」なのかはわかりません。

 

検索結果の上位に表示されるものが正しい、多数派とも限りません。逆にいかにも老舗の吃音当事者団体ですと検索者に感じさせるホームページもありますがそのような団体が堂々と精神障害児者、発達障害児者を差別する吃音至上主義を推奨している場合もあります。

 

吃音を取材する際は、ありのままでよいと思います。取材する側の意図も取材される側の意図も、方向性もありのまま、好きなようにしていいでしょう。

 

ただし、取材ガイドラインとして必ず、厚生労働省や内閣府、発達障害情報・支援センターを参考に

『吃音は2005年から発達障害者支援法に含まれていること、障害者基本法や障害者総合支援法も適用されること。社会保障制度や合理的配慮を希望すれば利用できること』これを記事に明記するようにしてください。これが記事に明記されることにより、もしかして吃音って発達障害者支援法に基づいて、障害者手帳取得や社会保障制度の利用が可能なのではないかという気づきを得ることにつながるからです。

 

 

 

 

 

3.吃音を取材するならば1回で終わるような表面的な取材だけではなく、長期取材報道をすることをオススメします。吃音業界のタブーに切り込んでこそジャーナリズムです

吃音取材には大きな大きな問題が横たわっています。それは吃音者、吃音業界の派閥抗争です。吃音至上主義とも呼ばれており。吃音者は障害者ではない。障害だとしても身体障害だ。精神障害や発達障害、精神障害者保健福祉手帳を利用する人と思われては困るという吃音至上主義思想があります。(逆に考えれば、吃音至上主義者は普段から、精神障害や発達障害のある人を吃音者を見下す、差別していることになります。)

 

 

 

吃音を取材するならば表面的な吃音に対する取材だけではなく、『吃音業界の派閥抗争と発達障害者支援法隠匿問題』、『なぜ自死を選ぶ吃音者がいるのか?』、『なぜ障害者認定反対派の吃音者や支援者は他の障害者や社会的障壁のある人を見下す、相模原障害者施設大量殺人事件のように障害者は可哀想だと優生思想を教典にするのか』について長期取材報道をすることをオススメします。2017年は吃音を持った言語聴覚士による吃音当事者団体の1つがJDDネットに加盟することを阻止するために「発達障害を持った人は内的心理的問題を持っている。それを吃音のある人も持っていると思われた困る。JDDネットに加盟すると吃音が発達障害になってしまう」などという意味不明の吃音至上主義思想をインターネット上に公開要望書という形で広く開示しました。それについて日本自閉症協会という大きな団体の掲示板にて懸念や心配の声、差別であるという声が投稿されました。

 

吃音の取材といえば、当たり障りのない範囲の記事がとても多いと感じます。しかし取材・報道を職業とする人にはこの問題にぜひ切り込んでほしいのです。

 

2013年に北海道で吃音看護師が自死の選択をしました。

 

しかし、日本には2005年から発達障害者支援法が存在しており、JDDネットという発達障害者の種別を超えた共同体も同時に設立しています。発達障害の支援を考える議員連盟という国会議員連盟とも連携している大きな団体です。

 

そのJDDネットには吃音業界の団体が過去に加盟しており、言語聴覚士の団体も2007?08年あたりから加盟しており現在も会員になっています。

 

それなのになぜ?

吃音が発達障害者支援法に含まれていることが吃音業界で共有されないのか?

2014年7月3日に急に国立障害者リハビリテーションセンターの発達障害情報支援センターが吃音は発達障害であると改めて公開したのか?

吃音者が自死を選ぶのか?

発達障害として精神障害者保健福祉手帳取得ができないのか?

そもそもなぜ吃音だけ、発達障害者支援法が「見える化・分かる化・使える化」されていないのか? されていなかったのか?

厚生労働省や文部科学省はどう思っているのか?

発達障害者支援法と吃音はなぜ隠匿されたのか?

 

ここを新聞記者やテレビ局記者、ジャーナリストは取材報道すべきです。大学で社会学や社会福祉士養成や精神保健福祉士養成のために教鞭をとる講師、教授なども研究すべきテーマです。

 

ドラマや映画、ノンフィクションとして映像化しても構いません。映画監督や映像作品をつくるプロデューサーやディレクターなどの人もここを切り込むべきです。

 

吃音業界の派閥抗争とはなんなのか?

なぜ吃音当事者には吃音は可哀想な障害者ではないと、吃音の子どもや保護者に教え洗脳する個人や団体が存在するのか?

吃音至上主義とは何か?

白人至上主義とは何か?

ナチス・ドイツのT4作戦とは何か?

なぜ、精神障害や発達障害を持った人は迫害されるのか?

なぜ、吃音は精神障害や発達障害と同じ枠組みになってはいけないのか?

 

20XX年現在、厚生労働省や関係団体や障害者支援者は【発達障害者の当事者団体はなぜ、こうも連続してトラブルや事件を起こすのか? 安心・安全な居場所を提供できないのか? 団体が喧嘩やトラブルを起こして何度も分裂を繰り返すのか?】ということを調査したり、疑問に思っている人がいます。

 

実はその歴史は1965年から存在した吃音当事者団体の歴史がすでに通った道なのです。吃音当事者団体の本家、本流からどんどん分裂する、喧嘩別れをする、主義主張・派閥抗争が起きる。次々と新しい団体が生まれる。ここが重要なのです。

 

現在、吃音は一般に言われる発達障害を併存した当事者も存在することが研究報告としてあがっています。

 

この事実から推測すると、仮定すると、『吃音当事者団体の運営スタッフにそもそも吃音と自閉症スペクトラム、吃音とADHD』などを持った当事者がおり、何かトラブルが発生し収集がつかない状態になり「よろしい!ならば戦争だ!」と事あるごとに団体が分裂したのではないか? 定型発達者や医療従事者が運営スタッフにいたとしても、あまりの激烈な熾烈な争いに嫌気が差し退いたのではないか? と思うわけです。

 

例えば吃音の障害者認定反対とはそもそも『こだわり』の一種なのではないかとすら思えます。吃音者同士が一度喧嘩する、険悪になると二度とわかり合うことがないのは発達障害の困りごとなのではないかとも思えます。

 

 

 

吃音を取材する調べる人は時間のあるときに。

半日ほど時間に余裕があるときに、下の記事を全てご覧ください。

 

吃音者の派閥抗争はコチラの記事を

http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html

 

 

【重要なお願い】吃音業界は2005年4月から施行の発達障害者支援法を本当に知らなかったのか?なぜ2013年に北海道で吃音看護師が自死したのか

http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2016/12/200542013.html

 

2013年、北海道で吃音看護師が自殺した。だが、本当は自殺を避けられたのである

http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/2013.html

 

2016年11月27日 東大スタタリングが駒場祭で吃音をテーマに演劇を披露 その内容はセルフヘルプの限界を指摘するものだった

http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2016/11/20161127.html